二人想い
「よし、もう全部売り切れたから終了〜。みんな休憩していいよ〜」
学級委員長の言葉にほっとする。
メイド服から制服に着替えて太陽君を探すと、廊下で誰かと話していた。
「え〜、太陽君と歩きたーい」
「だめ、俺西山とまわるるから」
…またゆいちゃん。
なんだか太陽君に話しかけづらい。
「あー、さっきメイドやってた子だよね。俺らと遊ばない?」
他の学校の人達があたしを囲む。
「すみません、こいつ、俺のなので」
さっきまでゆいちゃんと話していた太陽君があたしの腕を掴む。
安心して太陽君の顔を見ると、なぜか不機嫌な顔だった。