二人想い




海君があたしに近づいてくる。



「なんで…泣いてんの」

「海、お前に関係」

「うるせー!!!!」

海君の声に全身が震える。


「おい太陽、西山泣かせてんじゃねーぞ!」


海君があたしの肩を離して太陽君に殴りかかろうとする。

「やめてっ!!!!」


パンっ!!

その音に一瞬目を瞑る。

うっすら目を開けると、太陽君が海君の拳を素手で受け止めていた。


「…、次はねーぞ」




< 62 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop