二人想い



「昼、どうする?」

「んー」


遊園地を出て二人で歩いていると、
道路に黄色のボールが転がっていった。

嫌な予感がした。


「僕のボール〜!まって〜!」



え、嘘でしょ…。

小さな男の子が道路に飛び出す。

坂の下からトラックがやってくる。

もう間に合わない、そう思ったときだった。

「海君っ!!」

海君が道路に飛び出して小さな子を勢いよく押す。


「海君!!!!!」





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