cЯоWи +。'*

トラックの運転手を押しのけてあたしが救急車に乗り込んだ

ピ―――――――

無情にも鳴り響く音

救急車の中で彼女は息を引き取った


「美和……最後まで陣のこと……」

「あなたはとりあえずシャワー使って?そんなに血まみれじゃ帰らせれないわ」

看護婦さんの配慮であたしはシャワー室へと行った

美和の死に顔が頭から離れない

あたしは美和が死ぬところを見た

美和が苦しみから解き放たれた瞬間

残酷かもしれないけど
『よかった』
……って思ってしまった

「最悪だな あたし……」

シャワー室の前に近くのトイレに入った

……吐き気がする


---------------------

「彼方先輩どういうことや」

俺は電話をおいたばかりの先輩につかみかかる

「死んだってどおいうことやねん」

彼方先輩は真剣そうな表情で言った

「………2年3組の江藤 美和が死んだ」

「え……?」

杏が短く反応をみせる

「美和ちゃんって……冴慧の友達の……」

杏はさっきより顔色を悪くした

「……冴慧ちゃんが付き添ってたんだってさ」

「冴慧が……」

俺は思考を巡らせた

付き添ってたっちゅうことは江藤美和が死んだとこに居合わせたってことかや?

…………冴慧

< 102 / 215 >

この作品をシェア

pagetop