cЯоWи +。'*
あたし達の間に沈黙が流れる
形勢逆転
「あっれぇ?険悪」
後ろからまた波美が抱き着いてきた
「別に」
陣を横目で見ながらあたしは冷めた口調で言った
「悪気はないんだよ?だから気にしないほうがいいよ♪」
「南波君は単純なのね」
あたしは笑顔をつくって席をたった
「必要以上に関わんないでよね」
みんなと仲良くしていきたいのに…
陣の態度が気にさわる
本気で嫌い
波長があわない
---------------------
「行っちゃった」
「んあ?」
ワックスで固めたオレンジ色に近い髪の毛をいじる南波君は変な声を出した
「好きな人にはわざとちょっかいかけたくなっちゃったりするタイプでしょ?」
「なにがいいてぇんだ?」
冗談で言ったのに妙に食いつきがいいな
「素直じゃないなぁ 冴慧に惚れちゃった?」
南波君は顔を真っ赤にして俯いた
あれ?わかりやすいな…
「冴慧には内緒にしといてあげるよ」
「馬鹿っ そんなんじゃねぇ」
「本気で嫌われちゃうぞ?南波君優しくないから」