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「じゃあ正々堂々勝負しよーぜ」

「……あぁ」

俺たちはお互いの目を見て微笑んだ

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「あっ 冴慧」

「杏 久しぶり」

波美となっちゃんと廊下を歩いていると杏に出会った

「最近学校きてなかったみたいだし心配したんだよ?」

半泣き状態の杏

あたしはなだめるように言った

「心配かけてごめんね でももう大丈夫だから」

「……ってことは……?」

杏の問いかけにあたしは少しだけ間をあけてから言った

「うん やっぱあたし生徒会に戻るよ」

「ほんとにっ?」

杏の表情がぱあっと明るくなる

波美となっちゃんも顔を見合わせて笑った

「あたしの居場所はもうあそこしかないってわかったんだよ」

もう一度やってみようと思う

自分と向き合ってみようと思う

あたしは杏たちの横を通り抜け走り始めた

「あたしっ 彼方先輩のとこいってくる」

「待って冴慧」

杏の声に立ち止まる


「……彼方会長なら図書室にいたよ」

「ありがとっ」


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――図書室

この時期 利用する人は少なく人気がない

あたしも授業意外でここに来るのははじめて

「……彼方先輩?」

ほんとにいるのかな?

あたしはゆっくり奥に足をすすめた
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