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―1週間後
「冴慧っ 次100m走だよ」
「え!?もう?やばっ行かなくちゃ」
今日は体育祭
天気は快晴
あたしはどうやらクラスの女子で1番足が速いらしく……
メイン種目である100m走に選ばれてしまった
「やだなぁ…転んだらどうしよ」
徴集場所に集まるとあたしの隣のコースに座っている女の子がぼやいている
小柄で可愛らしい女の子
あたしはぼやく彼女をじいーと見つめた
「ん?」
あたしの視線に気づいたらしく彼女があたしのほうをみた
「ねぇねぇ 3組の東城さんだよねっ」
「………うん」
なんだか興奮気味
頷くと女の子の顔がぱあっと明るくなる
「やっぱり?そおだよねぇ 本物だぁ★」
あたし有名人?
てか いままで隣にいたのにな……
あたし影薄いのかな?
「あたし笹川 絢架【ササガワ アヤカ】って言うの♪呼び捨てしてちょ よかったら仲良くしてねん」
と言いつつあたしの手を掴みぶんぶんと振る
変わった子だな………
「とりあえずー100m走終わったらメアド教えてくれぃっ」
ビシッと敬礼のポーズを決めた絢架
気づけばあたしたちの番になっていた
「位置についてーよーいっ」
パンッ
8人が一斉に走り出す