cЯоWи +。'*

絢架……速くない?!

速いのはしゃべるのだけじゃないじゃんかぁ

なんて失礼なことを考えつつ
ゴールまであと数mあたしはラストスパートをかけた



結果は……1着

絢架が2着

3着以降とは3秒近く離してのゴールだった

周りから歓声が聞こえる

「はぁ 冴慧 速すぎだよ」

「……絢架もね」

息をきらした絢架があたしのもとに近寄ってきた

「負けたぁ…まぁ楽しかったからいいや★じゃっまた後でね」

絢架は風の如くさっていった

「テンション高い……」

波美みたい
下手すれば波美以上だよ

「冴慧……体育祭の歴代記録ちゃっかり更新してるしっ」

棒立ちになっているあたしに後ろから飛び付いてきたのは……波美

「歴代記録更新?!」

「うん 去年の塚谷 鈴梛先輩より速かった」

まさかの鈴梛先輩か……



そういえば先輩たちどうなったんだろ

あのあとあたしは彼方先輩のところに行った

もちろん生徒会のことを言いに

彼方先輩は一瞬だけ気まずそおな顔をしたが鈴梛先輩のことは一言も口にしていなかった

かといって直接あたしが先輩に聞くわけにもいかないし………複雑

「冴慧っ男子の100mがはじまるよっ」

「うちのクラスは陣と那智か……」

あたしは遠目で2人の姿を探した
< 120 / 215 >

この作品をシェア

pagetop