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「ふーん………」

上から下までなめまわすようにあたしを見る蓮君

身長はあたしよりもかなり高い

陣と同じくらいの背丈はある

「な…何?」

あたしは息をのんだ


「俺 冴慧ちゃんのこと気に入っちゃった♪」

ニコッと可愛い笑顔で笑う蓮君

「はい?」

そのままふいっと近づいてきてあたしを抱き上げた

「ぇえ"?ちょ…何?」

「せっかくだから付き合ってもらおうと思って」

「やーだ 離してよっ」

助けてくれたんじゃないわけ?

あたしはバタバタと暴れた

「もーさわぐなよ」

蓮君はすとんとあたしをおろした

「じゃあ今からキスしてよ」

「………。」

なんだこいつ軽い

「どっちがいい?冴慧ちゃん」

また笑った

笑顔が陣とあまりにもかぶるからなんとなくドキドキする

でも………
似てても兄弟
流されたりなんかしない


「…………キスなんかしないよ」

あたしは蓮君の目を見ながらいった

「だったら冴慧ちゃんはお持ち帰りとゆーことで」

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