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告白
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「結局だーれもつかまんなかったね」
「でもあたし的には龍之介君がつかまんなくてほんとよかったぁ」
学祭が終わり
もうすっかり夏の暑さが遠のいた今日この頃
季節は食欲の秋
あたしたちは3人でお弁当を食べながら同じことの繰り返しな平凡な日常をそれなりに楽しんでいた
「そういえばさっ あたし噂で聞いちゃったんだけどね」
なっちゃんが思い出したかのように話しはじめた
「鳥山 杏ちゃんが南波君に告白したらしいよ」
「………え?」
あたしは耳を疑った
杏が陣に………?
好きなことはわかっていた
でもあたしに何の相談もなしで告白してしまった杏に対して少し距離を感じる
「……で?結果はどうだったの?」
波美が食いつくように問いかける
「なんかね~」
あたしと波美はなっちゃんの言葉をまつ
「付き合ってるみたいだよ」
「「え?」」
生徒会でも2人はそんな素振り見せてなかったのに……
「いつから?」
「体育祭の次の日だってぇ」
ガタタン………
「さ…冴慧?」
あたしは急いで教室を飛び出した
「冴慧………」
波美はクラスの男子たちと楽しそうに盛り上がる陣のことを見た