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「冴慧っ」
後ろから聞きなれた声が聞こえた
あたしはゆっくり振り返る
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「あっ 龍之介君」
「佐倉 一緒に昼食わね?」
龍之介君は耳まで真っ赤にしながらいった
菜月も顔をあかくしながらあたしの顔を見た
「いいよ あたしのことは気にしないで行ってら」
菜月の表情がぱあっと明るくなる
「波美ありがと」
食べかけのお弁当をまとめて菜月と龍之介君は教室をでていった
「……さてと」
あたしは冴慧が帰ってくるまでにやることやるかな
立ち上がり教室の前のほうにいた彼の肩を叩く
「んあ?」
「南波君ちょっと面かしなっ」
「………?」
不思議そうに首をかしげる南波君の腕をひいて廊下に引っ張り出す
「ちょ……綾瀬なんだよ みんな注目してたじゃねぇかよ」
「………んなのどうでもいいわよ それよりあんたどういうつもり?」
「何がだよ」
「杏ちゃんと付き合いはじめたらしいじゃない 冴慧のことはもうどうでもいいの?」
あたしはいらいらしながら言った
「あぁ……もう冷めたんだよ」
バシッ
廊下に響く音
あたしは南波君を平手打ちした
「南波君がそんなに軽い人だなんて思わなかった」