cЯоWи +。'*
「まじで好きだから」
「……苦しいよ」
那智は腕の力を少し緩めてから言った
「最初はうざかったけどな」
「……失礼っ」
お互いに顔を見合わせて笑った
「でもさー冴慧おもしろいからほっとけなくなった」
「……教室でキスしてたのみたときはショックだったな」
「でもこれからは……………」
もう一度軽く唇を重ねる
「………お前だけにしてやるよ」
かあ……
自分でも顔が熱くなっているのがわかる
-----------------------
「あっ冴慧遅かったね」
「あれ?なっちゃんは?」
「菜月は龍之介君とお弁当だってさぁ」
なぜかつまらなさそうに言う波美
ふと
あたしは視線を感じる
顔をあげると陣があたしを見ていた
目があった瞬間即そらされたけど…
「それよりもね波美」
「ん?」
波美はサラダをフォークでつつきながら返事をした
「あたし那智と付き合うことになったの」
「ぇえ?!」
持っていたフォークを落とす波美
「いつの間に?」
「いまさっき」
あたしはにこっと笑った
波美はそれを聞いてなぜか複雑な顔をする
「なに波美 喜んでくれないの?」
あたしは俯く波美にのぞきこみながら言った
「え?あ…おめでとぉ」