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「まじで好きだから」

「……苦しいよ」

那智は腕の力を少し緩めてから言った

「最初はうざかったけどな」

「……失礼っ」

お互いに顔を見合わせて笑った

「でもさー冴慧おもしろいからほっとけなくなった」

「……教室でキスしてたのみたときはショックだったな」

「でもこれからは……………」

もう一度軽く唇を重ねる

「………お前だけにしてやるよ」


かあ……

自分でも顔が熱くなっているのがわかる


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「あっ冴慧遅かったね」

「あれ?なっちゃんは?」

「菜月は龍之介君とお弁当だってさぁ」

なぜかつまらなさそうに言う波美

ふと

あたしは視線を感じる
顔をあげると陣があたしを見ていた

目があった瞬間即そらされたけど…

「それよりもね波美」

「ん?」

波美はサラダをフォークでつつきながら返事をした

「あたし那智と付き合うことになったの」

「ぇえ?!」

持っていたフォークを落とす波美

「いつの間に?」

「いまさっき」

あたしはにこっと笑った

波美はそれを聞いてなぜか複雑な顔をする

「なに波美 喜んでくれないの?」

あたしは俯く波美にのぞきこみながら言った

「え?あ…おめでとぉ」
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