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「よし ついた」
「ここ………」
見覚えあると思ったら那智の家
「行くぞ」
ぶっきらぼうにそう言うとスタスタと歩きはじめた
「………那智?」
なんか怒ってる?
あたしは不安な気持ちをおさえつつ那智の後について家にはいっていった
「那智様 お帰りなさいませ あら?」
あたしに気づいたらしく首を傾げるメイドさん
あたしはペコッと頭をさげた
「先日もいらしたかたですよね?ごゆっくりなさってください」
あたしに笑顔をむけてくれた
「部屋には誰もあげないでくれ」
「はい かしこまりました」
深くお辞儀をしてメイドさんは去っていった
ここに来るのは2回目
「なぁ冴慧………お前体調わるくねぇだろ」
部屋に入るなり那智が1歩1歩あたしに近づいてくる
「え?……きゃっ」
距離を置こうと1歩さがったら踵が何かにあたった
トン
背中に柔らかい感触
あたしが倒れたのはベッドの上だったようだ
「鳥山と陣が一緒にいんのが嫌なんだろ?」
「違っ………」
那智はあたしに覆い被さるような体勢になる
「俺より陣が好きなのかよ?」
いつも強気な那智がはじめてみせた辛そうな表情
「………。」
違うよ?あたしは那智が大好きだよ?
そういってあげたいのに口からその言葉がでない