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届かぬ想い
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「おはよ」
「冴慧あけおめ」
「波美 なっちゃん 久しぶりぃ」
1月7日新学期
「冴慧 全然連絡してくれないんだもんねぇ」
「ごめーん」
「菜月も龍之介君とばっかり遊んで相手してくれなかったから超寂しかったんだから」
「波美ごめんね」
苦笑いのなっちゃん
どうやら龍之介君とは順調みたい
「綾瀬ぇー」
「あっ★拓っ」
波美に呼び掛けたのは拓海君
2人の親しげな雰囲気をみてあたしとなっちゃんは顔を見合わせる
「じゃっ また後で」
「うん ばいばーい」
「「どういうこと?」」
あたしとなっちゃんが問い詰めると波美は幸せそうに笑った
「えへへ あたしたち付き合い始めたの」
「まじで?」
あたしはあえて彼方先輩の名前は出さなかった
朝 鈴梛先輩と一緒に登校している彼方先輩をみてしまったからだ
「でもいきなりなんで?」
「拓 美和のこと好きだったじゃん?すごく落ち込んでて あたしも……いろいろあって落ち込んでて意気投合しちゃった♪」
控えめに言う波美
なっちゃんはわからないみたいだけどあたしには波美のいう『いろいろ』がわかる気がした
「あっ 南波君 あけおめぇ」
波美が陣の姿に気づいて言った
「おう あけおめ」