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パタンとドアが閉まって彼の姿が見えなくなった

ズルズルとその場に座りこんだ


「な……何よ」


キスされるかと思った

なりやまない鼓動

そんなことするわけないのに

一体なんなのよ


もしかして………

もしかすると………


自分の顔を手で覆いながら顔の熱が冷めるのを待った

まだ教室には帰れない



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「冴慧 お帰り」

「ただいま」

「んもお~心配しちゃったんだよ?」


波美は口を尖らせながら鼻にかけたような甘い声を出す

あたしは苦笑いしながら波美の隣にいる人たちに目を向ける


「紹介するね なっちゃんと美和だよ」

「江藤 菜月【エトウ ナツキ】だよ♪なっちゃんって呼んで~」

「あたしは佐倉 美和【サクラ ミワ】」


2人を交互に見る

あたしのことをあたたかな笑顔で迎えいれてくれた



「よろしくね」


「林間もこの4人で行きたいね」

「「そうだね」」


波美の意見に激しく同意する美和となっちゃん


「林間……?」


あたしは首を傾げた

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