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「そんなのいつかばれるぜ?那智から冴慧ちゃんに『まだ好きだ』とか言うかもしれねぇーよ?そうなってたら隠してたお前は悪者だぜ?」

「………。」

「そしたら冴慧ちゃんお前のこともっと嫌いになるかもな」


「それは………」

「だから 早くしないと後悔するぜ?」


「………とりあえず今日は帰ります」

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「やっぱり来ないな……」

あたしは下駄箱の横の廊下で座りながらため息をつく

靴があるんだし
ここにいれば陣が来るって思うけど
もう下校時間すぎてるし……

「部活の靴で帰っちゃったのかもしれないしな」

あたしは腰を持ち上げた

「馬鹿みたい…そろそろ帰ろう」

あたしはそのまま自分のローファーを取り出した


トントン

後ろから誰かの足音が聞こえた


角を曲がって姿を表したのは彼だった

「………陣?!」

「げっ」

あたしの姿をみた陣は身体を翻して逃げようとした


「ちょ……待って」


陣はすごいスピードで走っていった

「待って なんで逃げるの?」

あたしは一目散に逃げる陣を追いかけた


廊下を走る陣との距離はなかなか縮まらない

どころか離れてる

「待ってよ 話しがあるの……」

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