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「解散してください」


説明の最後に那智は顔をあげて言った

あたしは横目でまじまじと彼の顔を見る

あの時みせた笑顔とは全く違う

落ち着いた雰囲気

カッコイイ

…って何あたし見とれてるのよ




「何?」


「な……那智のことなんて見てない見てないよっ」

「はぁ?」


………しまった

あたしは慌てて口を塞いだ



「冴慧ちょん 隠し事してるでしょ?」

「し…してないよ」



そんなあたしの態度を見て波美たちは顔を見合わせて何かを悟ったかのように笑った


「冴慧もやっぱり面食いなのねぇ」

「まぁカッコイイからね」

「ライバル多そうだけどねぇ」


わざとちらちらあたしを見ながら盛り上がる3人

「何考えてるのよ」

「「「だから」」」


3人の声が綺麗にハモる


「北条君のことが好きになっちゃったんでしょ?」



小さな声で優しい口調で波美が言った



「冴慧の態度じゃ見え見えだし」


なっちゃんが言った

悔しいから…
認めたくない



「認めなよ♪」


「だから……違うって」

全力で否定しても波美たちは信じてくれない
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