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駄々をこねる波美をみてあたしは少し考えてから口を開いた

「波美も来る?」

「嫌 待っとくもん お邪魔虫になりたくないよぉだ」

波美はため息をついた

「帰ってきたら4人でゆっくりお話ししようね」



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「ちょ…美和先に行っててくれない?あたしのポーチなくなっちゃった」

「わかった3054だよね?」

あたしは鞄をあさりながら美和の問いに大きく頷いた

「じゃあ あたしも行ってくる」

緊張した面持ちのなっちゃんもバンガローを後にした

部屋に残されたのはあたしと波美

「冴慧っ♪」

「何?」

振り返ると波美があたしのさがしているポーチを持って笑っている

「な…なんで持ってるの?」

「わざとだよン★」

悪びれる様子もなく笑う波美

「2人で喋りたかったの」

「恋愛相談?」

「まぁね 美和のことなんだけど…冴慧も気付いてるよね?」

真剣な顔で問い掛けてきた
美和のこと…?


「美和…南波君のことが好きなんだと思うの」

「え 美和が……陣を?」

静かに頷く波美


「まだはっきりとした確信はないんだけどね…女の勘ってやつ」

あたしは美和のいろいろな仕種を思い出す

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