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「……。」

「あたしまじで協力するからね」

波美はガッツポーズをしてから荷物を取りに席に戻った

あたしも元いた席へと駆け足で向かう

もう車内にはあたしと波美しか残っていない

「……ところで波美」

せっかく2人っきりになったからあたしは前々からの疑問を口にした

「ずっと気になってたんだけど波美の好きな人って誰なの?」

林間の間には聞いておきたいって思ってたから思いきって聞いてみた

「ん?聞きたい?」

「うん たしか波美ってタメには興味ないって言ってたよね?」

「そおだよ」

「じゃあこの学校の先輩?」

「うん♪」

目を閉じてうっとりとした表情の波美

「かっこよくて~背が高くて~頭だってよくて~あたしの理想のタイプの人」

「だぁかぁらっ それ誰なの?今度見に行くから名前教えてよ」

あたしは荷物を一旦下に置いて波美の両肩を掴んだ

「もぉ冴慧ちょん落ち着いてよ」

「焦らさないで」

あたしは脳天気な波美に真顔で言った

「あのね」

「うん」

「冴慧も知ってる人だよ」

「…うん」

「あたしの好きな人はね♪」

「……うん」


嫌な予感

「彼方会長なの♪」

「ぇえ?!」


まだまだ波乱の高校生活は始まったばかりです

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