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「あっ…あたしちょっとトイレ行ってくる♪」
波美は化粧ポーチを片手に教室を飛び出した
「なんか波美…おかしくない?」
「たしかに」
あたしたちは3人で顔を見合わした
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「あっぶなぁ…口が滑るところだった」
トイレに逃げ込んだあたしは鏡の前でぼやいた
南波君が冴慧のこと気になってることあたししか知らないんだった…
つか南波君もまだ気付いてないみたいだし 知ってるのまじであたしだけじゃんかよ
「複雑だなぁ」
冴慧は北条君が好きだし 美和は南波君が好きっぽいし……
「花火大会 彼方会長誘いたかったなぁ」
ため息をついていると廊下にいた女の子たちの話し声が耳にはいってきた
「やぁっだぁ そこまでやっちゃったの?」
「うん…あの子むかつくんだもん」
「レイプはないっしょ?東城さんかわいそうだよぉ あははっ」
この声はたしか…
2組の中西葵【ナカニシ アオイ】と
安藤愛美【アンドウ マナミ】
冴慧がレイプってなんの話し……?
「北条君に近寄るからいけないのよ」
「でも北条君 他のクラスの子とも付き合ってたんでしょ?」
「知ってるけど…あの子にはなんか他の子の態度と違うのよ」