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波美は驚いて目を見開いた
「……北条君が…助けてくれたの?」
「そおだよ?」
「じゃあ冴慧は……」
「ん?」
「……なんでもないあたしの早とちりかも」
しばらくしてやっと意味を把握した波美は泣き笑いのような表情で座り込んだ
「だ…大丈夫?」
あたしは座り込んだ波美の顔を覗き込んだ
「だって……冴………知らない…人に……と…思って……」
波美は泣きながら話すから何を言ってるのかよくわからない
「すごくすごく…不安で……ほんと……よかったよぉ……」
あたしは波美が落ち着くまで横に座っていた
襲われそおになったのはあたしなのに なんで波美のほうがこんなに泣いてるんだろ?
そう考えるとなんだか嬉しくなった
あたしにはこんなに心配してくれる友達がいたんだ
「落ち着いた?」
「うん…」
しばらくして波美に呼び掛けた
「じゃあそろそろ教室に行こうか」
あたしは立ち上がって波美に右手を差し出した
「あのさ…冴慧」
「ん?」
波美は俯いて小さな声で呟いた
「北条君……愛美の他にもたくさんの女と遊んでるんだって…今回の事件も愛美が仕組んで関わってたって……だから」
申し訳なさそうに話す波美
「北条君は……信じられない」