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恋花火


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「暑っ~い」

「まじやばぁい」

1学期が終わり今日から夏休み

あたしは今
波美の家にいる

「そおいえば明日が花火大会なんだよね?」

あたしは携帯の日付をみて思い出した

波美はびっくりした顔を向けた

「はぁ?いまさら何言ってんの?花火大会は今日だから」

身を乗り出して興奮気味

今日……といいますと

今日のことですか?!

「ぇえ?花火大会って今日なの?」

あたしは驚いて持っていた携帯を落とした

「彼方会長からなんにも聞いてないの?」

「うん……時間すら聞いてないんだけど」

杏からも連絡がない
浴衣着て行くって言ってたけどまじなのかな?

「ぁあ"!?」

あたしは再び奇声を発した

「今度は何?」

頬杖をつき携帯をいじりながら適当に流す波美

「そおいえばあたし…杏のメアド知らないんだけど」

「いまさら?」

波美がつめたい

どうやら彼方先輩と行けないことをまだ根に持っているみたい

「どうしよ…」

浴衣はクリーニングに出してあるから大丈夫だけど 時間とかの連絡が取れないとどうしようもない

困ったな……

「冴慧の携帯…なってるよ」

息詰まって考え込んでいると床に落ちたあたしの携帯を指さしながら波美が言った
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