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「彼方先輩 北条那智を無事確保しました」

陣が敬礼しながら報告するのにあわせてあたしも軽く敬礼する

「…2人ともご苦労さん でもちょっと遅すぎだから罰ゲーム」

「「そんなぁ」」

せっかくつれてきたのに彼方先輩の悪魔

「冴慧ぇこっちこっち」

遠くのほうから杏が手招きしている

「じゃあまたっ 罰ゲームは陣にお願いします」

「おい冴慧っ…」

あたしは3人に笑顔をむけて杏のほうへ小走りでむかった


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「なんで来ることにしたんだよ」

俺は冴慧がいなくなったのを見計らって那智に聞いた

「さぁな…気が変わっただけだよ」

すっとぼける那智

こいつ……

「那智お前もしかして……」

冴慧のこと
好きなのか?

聞こうと思ったけどそれを口にする前に那智が口を開いた

「陣あいつのこと好きなんだろ?」

「はぁ?!あいつって誰だよ?」

「冴慧に決まってんだろ 見え見えなんだよ せいぜいばれねぇよぉに気をつけろよな」

「はぁ?俺冴慧のことなんか…」

ふっと笑って那智は歩き始めた

「俺女と約束してたんだわ じゃあな」

はぁ?
じゃあなんで今まで家にいたんだよ 意味わかんねぇー

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