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離れたら



「ただいまぁ……」

「あっ 冴慧お帰りなさいっ」

家に帰るなりキッチンにいたお母さんが笑顔で出迎えてくれた


「今日は早かったのね」

部屋にはカレーの薫りが漂っている

「……ねぇお母さん」

「なぁに?」

「……なんでもない」

波美のことを聞こうかと思ったけどやめた
だって波美本人が言ってたんだもん

聞くだけ無駄

「ご飯のときよんでよ 勉強してくる」

あたしは階段をかけあがった



「はぁ……」

部屋の時計を見る

まだ5時
生徒会がないと時間がたつのこんなに遅いんだ……

「寝よっ」

勉強なんかするきになんないよ


あたしは制服をハンガーにかけ部屋着に着替えた

カツンッ…

後ろの窓に何かぶつかる音がした

「…空耳?」

あたしは首をかしげた

カツンッ…

さっきよりも大きな音
あたしは窓をあけてまわりを見渡した

「なっ…」

視線がぶつかる

下を見ると手に石を持った彼がたっていた

「よおっ」

「な…那智っ」

「降りてこいよ」

あたしはびっくりして急いで窓をしめた

「なんでいるの?てかあたし部屋着だしっ」

制服を再びみにまとい
部屋の扉を勢いよくあけ
階段をかけ降り玄関のドアをあけた

「おまたせっ」

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