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「波美……あたしやっぱり……」
生徒会に戻りたいの
「聞かないよ」
波美があたしの言葉を遮った
「だって冴慧 あたしのためにやめてくれたんだよね?」
顔をあげて波美を見る
無表情だった
「それは……」
「冴慧 あたしたち友達なんだよね?」
「でもあたし……戻りたい 那智たちと一緒に生徒会がやりたいの……」
「あたしよりも北条君が大事なの?あの嘘つきの北条君が…冴慧まただまされてるんじゃないの?」
「それでも…いいの だから……お願いします」
あたしは頭をさげた
「冴慧…顔あげてよ……」
そう言われて波美の顔をみる
うっすら笑みをうかべていた
「馬鹿じゃないの?」
「え?」
「あんた馬鹿よ この際だから教えてあげるわ」
波美はいつものように笑った
「あの人…あたしの本当のお母さんじゃないの お父さんの再婚相手なのよ」
―波美ちゃん
どこか遠慮した笑顔
波美と似てないこともつじつまがあう
「あたしのお母さんはずっと前に死んだわ」
「じゃあ…なんで離婚してお母さんについてくの?だって…」
「そうよ あの人は赤の他人 なのになんであたしがお父さんについていかなかったかわかる?」
波美はあたしの真ん前にたった