Love 4 U
静かな街。

この時間になると、誰もいない。

車の音も聞こえない。

今聞こえるのは、私の足音とさっき座っていたブランコの金具がキーキーと擦れる音だけ。


「静かだなぁ…」

何も聞こえないというのは、人を不安にさせる。

今、ここにいるコトも生きているコトさえ分からなくさせる。

生きているのか死んでるのか、自分がどこにいるのか、あまりにも曖昧すぎて、「死」すら無意味にしてしまう。


静寂と闇。

最も人を『死』に近づける。





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