Love 4 U
「俺じゃ…、俺じゃ、ダメか?俺が、ユリアを見ていく。これからも、この先も、ずっと俺がユリアを見ていきたい」

「そんなコト…、言われても…」
リョウの言葉に、私は困惑した。

思ってもみなかった言葉。
でも、どこかで待っていた言葉。

今すぐにでも、リョウの胸に飛び込んで行きたい衝動にかられる。

それなのに、素直になれない私がブレーキをかける。


やり場のない心。

行き場のない心。

追い詰められた心。


今ここから、逃げ出したくなる。

『私には、もう構わないで!!』
と…

真っ直ぐに私を見る、リョウの瞳(め)から。

逃げたくなる。





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