Love 4 U
「一緒に生きよう、俺と。ユリアさえ、良ければ…だけど…」

「私、ワガママだよ?」

「いい」

「私、素直じゃないよ?」

「知ってる」

「私、淋しがり屋かもしれない…」

「それも知ってる」

「私…私…」
涙で言葉が詰まる。


「もういい…」
リョウが、私の口を塞ぐ様にキスをした。


私達は、何度も何度もキスをした。



開かない窓から、ラベンダーの風が吹く。

それは私達にしか分からない風。


優しくて、暖かくて、とても心地良い風。


凍えそうで壊れそうだった、私の心。

心のカケラが、私に向かって落ちて刺さりそうになっていた。

そんな時、助けてくれたのは紛れもなく人の心。


私達は、人に傷付けられ傷付けながら生きている。

そしてそれを癒すのも、人なのだ。


私達も、人間。

この世で生きている。




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