Love 4 U
くぅ~っ!
― ゆ、許せない。

「許さないっ!」
私はリョウの背中に飛び乗った。


「こ、こらっ。あ、危ないだろっ、ユリア。それに…」

「それに?」


呟く様にリョウが言う。
「お、重い…」


― お、重い?
怒りが爆発した私は、リョウの背中の上で暴れた。


「ゴメンって。ついつい思ったことが…口に出て…」

「いやぁ~!もう、許さない~」
更に暴れた。


「まあまあ、気にするなって…。さぁ、仕事に行くから、乗って乗って!」

リョウが、無理矢理に私を軽トラに乗せる。


「イテッ…」
勢い良く車に乗せられた私は、頭と腕と足をぶつける。

リョウは結婚してらから、どうも私の扱い方がザツすぎる。


それが不満に思えて仕方ない…


それに…

リョウが、あんなに天然だったとは…


結婚って…??


まだ私の、果てなき結婚(たび)が始まったばかり…。


永久(とわ)に、そして永遠に…

限りなく、そして果てしなく続く道。

良くも悪くも、それが運命。


私の、そして私達の、人生なのだ。






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