抱きしめて

李絢side




私は言ったわ....



「汚れてきたの。」



ってね。




こんなことを言ったら
男は勿論、混乱していた。



「何が言いたい。」



そんなこと言われても
本当の事を言っただけ




「名前も知らない、男に
言うはずないでしょ。」




けれど、私の腕を
離してくれない。



「離して。」




「無理だ。お前は俺が預かる。」



はっ?
何、ほざいてるの。
私に拒否権はないの?



と言うか、無いみたいだ。


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