100万本のチューリップ(短編)
そのままもう一度寝る事は出来なかった。

というより寝たくなかった。

寝たら、またあの夢を見てしまう気がする。

ここ毎日、その夢ばかり見て、決まって朝起きると、滝のように汗をかき、息を切らしていた。

もう

寝不足と疲労で、淳は倒れそうなほどだった。

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