100万本のチューリップ(短編)
『あはははっ!! 何それ!! お前がそんな乙女ちっくな夢見るなんて…何チューリップ?あはははっ!!』


和也は大きな笑い声を立てた。


「そんなに笑うなよ!本当に辺り一面真っ白で、足元にチューリップが咲いてて、光が見えた瞬間に…俺は目覚めたんだよ。なんか神秘的ぢゃね!!??」


『あはははっ!! あぁ…お腹痛ぇっ!あはははっ!!』


淳が昨夜見た夢の話をすればするほど和也は乙女ちっくな夢だとバカにして笑い転げた。



和也と淳は大学生。
この時は2人でお昼ご飯を食べていた。
が、和也があまりにも笑うから、和也のご飯はなかなか進んでいかない。

「飯冷めるぞ。」

淳は不機嫌そうに呟いた。

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