100万本のチューリップ(短編)
その後も、2人は普通に話し、全く夢なんて忘れてランチタイムに入った頃、

同じ大学の友人、
香奈と由紀という2人の女性が

和也と淳の所に来て
一緒にご飯を食べ始めた。


『ねぇねぇ、最近私達、占いにハマってんだよねぇ!』

女性なら占い好きは多い。

香奈が楽しそうに携帯で占いをしている。

『占いって血液型や生年月日でやるもんだろ?当てになるのかよ、そんなもの。』

和也はバカにしたように笑った。

すると由紀は言った。

『今夢占いとかしてるんだよ!』

『…。』

「…。」

和也と淳は急に、あのチューリップに囲まれた光の夢を思い出した。


『夢ってさ、どうでもいいって言うけど、本当は大きな意味を持ってたりするもんなんだよ!』


香奈と由紀ははしゃいでいたが、

淳には意味深になり
そんな淳を見た和也もさすがに
バカにして笑えなかった。

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