空色くれよん
ほら、こういう紳士な男性が
行きそうな所、といえば
洋食のレストランか何かを
イメージするのだ。

「ここの焼きさば定食が
最高にうまいんだ。
お勧めだよ。」

翔さんはにっこり笑う。

「じゃあ…私もそれを。」

「食券を買わなくちゃね。
先に行って座っていて。」

「え、そんな!
私出します。自分の分ぐらい。」

「いいから、座って。
レディにお金を出させるものじゃない。」

確かに、給料前で
少しピンチではあったが
出せないわけではない。

しかし、せっかくなので
甘えることにした。
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