空色くれよん
数日後。

再び翔さんから連絡があった。

私は仕事を終えると、
自宅の前で翔さんと合流し、
家の中で話した。

「園長と話をしてきたよ。
やはり僕らが保育士と
保護者のままでは
付き合うことはだめらしい。」

「…やっぱり。」

「君が保育士を辞めるか、
空を転園させるか。
そう言われたよ。」

「そんな…。」

保育士は私にとって
ずっと続けたかった職業で
そう簡単に辞めたくはなかった。

やっと最近楽しさが見出せた
ところだった。
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