空色くれよん
「ねえ、空くん。
いま、私のこと…ママって呼んだ?」

空くんは頷いた。

「だって、パパと
けっこんしたんでしょ
じゃあママだよ。」

「空くん…。」

私は嬉しくて、
うるっとしてしまった。

「ありがとう、空くん。
そうだよ、私はもう
空くんのママなんだよ。」

「なんでないてるの?」

「嬉しいからだよ。」

「ふうん…。」

空くんはそれだけ言って
また水遊びを始めた。

私は涙をぬぐって、
また一緒に遊んだ。
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