空色くれよん
夜。

私は帰ってきた翔さんに相談した。

「それ…本当か?遥香。」

「検査薬はまだ買ってないけど
おそらく…。」

「そうか、良かった…。
実はそろそろ僕たちの子供が
ほしいな、って
考えていたところだったんだ。」

「そうだったの?」

「あぁ。
空も今月でちょうど一つ年をとる。
お兄さんになるにはちょうどいい。」

「…私、同じように愛せるかな?」

「大丈夫、僕もいるから。」

「ありがとう。」

こうして、私は
出産に向けて準備をすることになった。
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