CoNVENiENCE#STORE

「試す、だと?」


「そう。

貴方に、貴方が欲しいと望む物を譲るわ」


少女は、相変わらず静かに無表情のまま言葉を紡ぐ。

「…俺の、欲しい物…」


「そう」


少女は頷いて、軽く握った右手を権藤和臣に向かって真っ直ぐ突き出した。


「これが、貴方の欲しい物…」



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