CoNVENiENCE#STORE
「はぁあ…、腹減った」
児童公園のベンチに腰掛けた柴田篤は、気の抜けた声を出す。
この辺りは、あのコンビニ以外、昼食をとれそうな場所はない。
膝の上には、空になった弁当箱。
受け取ったときと同じように、ギンガムチェックのハンカチに包まれて置いてある。
中身は、ゴミ箱の中だった。
…そう言えば、いつもこのハンカチだよな…。
なんの気なしにそんなことを考えるが、空腹の限界に腹の虫が鳴って、これからどうするか考える。
…戻りながら、何か食べれるところがないか探そう。
あまり、会社に近くない場所で。