CoNVENiENCE#STORE

…―からん。


乾いたドアベルの音が鳴り響いて、来客を告げる。


レジカウンターに腰掛けていた少女は、音に反応して僅かに視線を上げた。


幼くて華奢な身体に、透き通るような白い肌。

長く真っすぐに伸びた髪は、細く、銀色に輝く。



「…客か…」


少女は、形の整った薄い唇を、表情を変えずに小さく動かして呟いた。



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