CoNVENiENCE#STORE
その白い少女は、表情を変えないまま、静かに言った。
「ここは『コンビニ』。
貴方が望みさえすれば、何でも手に入る場所…」
「何でも…手に入る場所…」
「…そう。
願ったでしょう?食べる物が欲しいって」
…ごくり。
少女の言葉に、柴田篤は思わず息を呑む。
まだ、小さな少女なのに。
その言動の端々に感じられるのは、圧倒的な威圧感だった。
ヒトは、得体の知れないものに恐怖する。
柴田篤もまた、目の前の不思議な少女に恐怖していた。