CoNVENiENCE#STORE

人気の無い公園のベンチに腰をおろすと、まず弁当箱に手をかけた。


きつく結ばれたハンカチの結び目を解く。


…中身を捨てて、それから昼食をゆっくりとろう。



…しかし。

弁当箱の中に詰められていたのは一枚の女物のハンカチと、白い封筒に入った一通の手紙だった。


柴田篤はその瞬間、心臓がどきりと激しく脈打つのを感じた。


「…このハンカチ、どこかで…?」


記憶を辿りながら、手紙の封を開けた。


中には二枚の紙が入っていて、一枚は手紙だった。



< 147 / 153 >

この作品をシェア

pagetop