CoNVENiENCE#STORE
混乱した頭の中で、時任渉は目についた棚の上の箱状のモノを手にとってみる。
棚の上のモノは四角い箱や袋状になったものなど形は様々だが、どれも表面は真っ白。試しに箱を振ってみると、中でかさかさと音がした。
「…」
時任渉は、不意に妙な既視感を感じる。
…どこかで、見たことがある?
否。
…こことよく似た場所を知っている。
そう、この棚が並ぶ感じと、様々モノの並び。
「…コンビニか?」
時任渉の声が白い空間に拡散して、すぐに吸い込まれるように消えた。