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「あるよ」
時任渉の問い掛けに、初めて答えが返ってきた。
「…!?」
時任渉は声のする方を見る。
するとそこには、一人の少女が立っていた。
「だれだ、お前は?」
さっきまで、そこに居なかったはずなのに。
時任渉の問いに、少女は無表情に答えた。
「ヒトは、私を白い番人と呼ぶ」
「白い、番人?」
言われて、時任渉は気づく。
少女の長く伸びた髪の色に。
その色は、銀に近いような灰色。
少女の肌は透き通るように白く、華奢な手足が白いノースリーブのワンピースから突き出ていた。
そして、凍るような無表情。
確かに、白いというのが少女のイメージそのままだった。