CoNVENiENCE#STORE

しかし、まだよくわからない。

その幼い容姿で番人というのはどういうことだろうか。

時任渉はわずかに首を傾げる。

その時、少女は時任渉の疑問を見透かしたように言った。


「私はここの番人、ユノ。


ここは『コンビニ』。


貴方が望みさえすれば、何でも揃う店」


少女―ユノはその容姿に似つかわしくない、低く響く声で言った。


「何でも揃う店?」

時任渉は目の前の不思議な少女が言った言葉を繰り返す。

「そう。ただし対価は必要だけれどね」

そう言って少女は少しだけ口元を緩めたような気がした。


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