CoNVENiENCE#STORE

…からん。


渇いた音が鳴り響く。

来客を告げるドアベルが、床だけが白黒の、あとは真っ白い空間に響く。

ここは『コンビニ』。

ヒトの欲望を糧に生きる店。


「客がきたようね」

その店の奥、他と同じように真っ白いレジカウンターに腰掛けた少女が低く響く声で呟く。


銀髪に、白い肌の華奢な少女。

抱きしめれば折れてしまいそうなその身体に、感情が欠落したような無表情の顔が載っている。

ヒトは少女を白い番人と呼ぶ…。


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