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少女はゆっくりと、カウンターから降りる。
真っ直ぐに伸びた銀色の髪がさらりと揺れる。
今宵はどんな客が来るのか。
どんな客でも、構いはしないが。
少女は音が鳴った方へと、ひたひたと足音を立てて歩く。
華奢な足元は、素足だ。
『…ユノ、ユノ…』
ふいに、どこからともなく声がする。
鈴を鳴らしたような響き方に、少し鈍く渇いた声。
その声に、少女は反応する。
ユノ―それがこの白い番人の名前。