CoNVENiENCE#STORE

「どうしたの、ドアベル?」

少女は立ち止まり、天井―否、ドアベルに向かって話しかける。


『…少し、様子が変だ…』


「変?」

少女は少しだけ細くて形の良い眉を寄せ、眉間に皺を作る。


『そう。血のにおいがする。迂闊に近づかない方がいい…』


声は警戒心を顕に響く。


「でも、客なんでしょう?」


少女は聞き返す。

もう、眉間の皺は取れ、いつもの無表情に戻っていた。



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