CoNVENiENCE#STORE
「やっぱり、無理か」
真っ白い空間に、低く響く少女の声。
白い壁と白い天井、白モノが並ぶ陳列棚。
そして、床だけが白と黒の市松模様と―…・・。
…あか、赤、紅。
少女は、小さな白い素足で、汚れないように赤い部分を避けて立つ。
足元に広がる、赤い血溜まり。
その中に横たわる、白い裸の女。
血の気を失った乳房がふたつ、蛍光灯の明かりを受けて光っている。
つくりものの様な、女の死体。
若い女のようだが、どんな顔だったのかはわからない。