CoNVENiENCE#STORE

「どういうこと?」

少女は辺りを見回す。

これ以上探しても見当たらないなら、ドアベルを問いただそうかと考えたとき。


「…?」

視界の端に黒く小さなものが蠢くのを感じた。


「いた」


黒く小さなものは、隣の棚の列に姿を消したようだ。


少女は足音を殺して、黒く小さなものの側へと近寄る。

そして、陳列棚の角を曲がった。


そこで。



< 62 / 153 >

この作品をシェア

pagetop